ゴールデンウィークに
アメリカマスターズ連盟へ
「Masters Exhibition Eventsに参加できないか?」と打診はしていたものの
アメリカ人向けのグログラムだから海外選手は出場できないと言われていた
Masters Exhibition Eventsとは
マスターズのトップ・アスリートの功績を称え、
それに報いるための重要な機会を提供します。
選手だけでなく連盟、大会主催者、スポンサーを含む関係者全員に良い印象を与えうるユニークで継続的な印象を生み出す取り組み
そんな矢先に
※アスリートたちが常に望んでいた機会を作り出し、アスリートの偉大さにふさわしい舞台で、意味のあるレースを行うことを目的にマイケルジョンソンが立ち上げた大会
マスターズ選手の出場者募集を5月23日に知る。
海外選手参加可能か?の確認メール。
24日に申込や飛行機などの手配をし28日出国。
▶︎空路
神戸ーソウルーニューアーク
▶︎陸路
ニューアークーフィラデルフィア
トップアスリート達ものちのインタビューで
たくさんの観客がいることに驚いていたが
プロレースの1時間前に行われたマスターズのレースでさせ
たくさんの観客。
レース前後で味わったことのない熱狂が興奮を加速させてくれる。
130年の歴史が詰まったフランクリンフィールドが興奮に重みをもたらす。
オール陸上
プロ、マスターズ関係なく陸上に熱狂するファンがいて
それをお裾分けのように体感させてもらって
80代のスプリンターはスター選手同様に観客の前でインタビューを受け
観客からの喝采を受ける...垣根の存在を感じない風景に衝撃を受けた。
マスターズというバリアが当たり前になっていて
少し言い訳のように使っていることに気づく。
アメリカ陸上の大きさだけでないスケールを感じたのはいうまでもない。
今大会に参加しているプロ選手達も陸上をビジネスとしてより確立させていきたいと考えているようでそれがスポーツのためになっていくと考えている。既存のやり方では限界が近づいているように考えていてダイアモンドリーグ一択から賞金やエンターテイメント性に特化した大会が生まれることで選択肢の拡大、8位でも賞金1万ドルは魅力的な見方をしている。2種目参加することで選手の特性や競技の特性を理解することにもつながる。10月にはニューヨークで女子選手だけの大会も行われる予定。
ミリオンの契約をしている選手にとってはグランド...は魅力的ではないという記事も目にしたが、背景にメーカーの競合もあり本心は知るよしもないが、選手のビジネスモデルにフィットした形の大会創出が動き出している。僕としてはメーカーのコントロールが少ない大会が増えてほしいなと元々思っていてグランド...は、シンディーやケーニー、フィッシャーなどナイキの看板選手がこぞって参加していたのでナイキ色が強いのかなと思っていたが参加して思ったのは、その偏りは感じなかった。エージェントの立場では意見は違うかもしれないけど...。
期間の短縮やティーンやマスターズレースを含んだりアンケートに基づいたテコ入れを行ったフィラデルフィア大会 時間の短縮がアスリートのやりやすさと観客の飽きの減少へつながり、エンターテイメント性の増加が観客の歓声につながったことで成功をもたらしたと海外メディアは伝えていた。肌寒いコンディションにも関わらず男女100mで今季世界最高が出てすべてにつながりをもたらした。
走りたい場所で走る。
ただそのつもりだったが、
130年の歴史は、十分すぎるぐらい
自分とマスターズ陸上の可能性を映し出してくれた。
陸上に対して貢献するのはもちろん
日本で...見せる陸上を・・・と考えてしまう
その立場にいないことを理由に考えるのはやめたが、
観客だけではなく走る選手も魅了する大会を経験すると
普段当たり前だったものが違和感へと変わりだしているのも確か
本物に触れ
『まだまだできる』と言い切れる自分になって帰国。
あのマスターズ選手の走りを見たいと思ってもらえる光景を作るために
マスターズ選手としてできることを重ねていこうと...考えている。
それが何なのか?そんな時間を刻み始める。